こーひーぶれいく

男×育休 アラサー男の育休記

所詮は”自称イクメン”だった!?そのことに気付かされたというお話

こんにちは。さくいろです。

 

今回は、イクメンを自負していた僕が、実は本当の意味でイクメンになれていなかったことに気付かされた出来事についてのお話です。

 

 

娘の誕生

 2015年の夏。普段通り出勤し、席についた僕のスマフォが震えました。妻からLINEで画像が送られてきたようでした。見ると、陣痛の間隔を計測するスマートフォンアプリのスクリーンショット。5分間隔で陣痛がきているではないですか!すぐさま上司へそのことを伝え、慌ててとんぼ返りしました。

 運良く義母と義妹の仕事が休みだったため、もうすぐ2歳になる息子を託し、無事に出産に立ち会うことができました。

 

息子の発熱、そして出禁

 比較的安産で元気な女の子が産まれ、分べん室で夫婦で喜びに浸っている時でした。息子が発熱したため、病院へ連れて行ったと義母から連絡がありました。聞くと、39度近い高熱!産院へその旨を伝えたところ、当然、息子の産院への出入りは遠慮してほしいとのこと。そして高熱の息子を看病する濃厚接触者(?)の僕も、もれなく出入り禁止となったのでした。産院としては当然の処置ですが、こうして妻と産まれたばかりの娘と5日間会うことができなくなってしまいました。

 

感じたことのないプレッシャー

  産院をあとにした僕は、息子と2人きりで一夜を明かすことになりました。よくよく考えてみると、僕一人で息子と夜を過ごすことは初めてでした。日中息子と2人ででかけたりすることはあっても、夜寝るときには必ず妻も一緒でした。

「高熱でうなされているこの子が今頼れるのは僕だけ。」

 このことに気づいた時、僕はものすごいプレッシャーに襲われました。大げさかもしれないけど、この子の命がすべて僕にかかっているように思ったのを覚えています。高校受験や就職の時の面接試験とは比べ物にならないくらいのプレッシャーでした。

 当時のメモを読み返すとこう書いていました。

 二人きりの初めての夜。熱を出していることもあって、今までにないプレッシャー(?)。この子には俺しか頼る人がいない状況なんだ、生命もかかっているんだと考えるとすごく責任重大に感じる。でも必ず守るんだっていう気持ちにもなった。

  結局この日は寝られませんでした。寝てしまっている間に体調が急変したら、と考えると怖くて、念のためにと2時間おきにアラームをかけたものの、その必要はありませんでした。

 

すべて背負うことができて初めてイクメン 

  今思い返すと少し仰々しい気がしますが、当時の偽らざる心境です。それまでも、休日には子どもと2人ででかけたり、お風呂に入れたりと育児をしているつもりだった僕ですが、やはりどこか育児を「手伝っている」とか「やっているつもり」だったのかもしれません。

 旦那さんが日中仕事でいない時、残業で遅い時、出張でいない時なんかに子どもが病気になったら、世の中のママたちは「この子の命が自分にかかっている」というプレッシャーを感じているんだと初めて気付きました。お風呂に入れたりとか一緒に遊んだりとかは、もちろん大切ですが、そこまでの覚悟は必要ありませんでした。この出来事で「あぁ、僕は”自称”イクメンだったんだな」と気付かされました。

 不思議なことに翌朝には息子の体調はすっかり元通り。そのことを僕に気付かせるための発熱だったのかな、と今でも不思議に思います。まぁ、だからといって産院への出禁は解除されなかったのですが・・・。

 

まとめ

 その後元気になった息子と僕は、ママと産まれたばかりの赤ちゃんと会うことができない5日間を過ごしました。息子にとってはそれはそれで試練だったようですが。余談ですが、息子はこの時に卒乳しました(笑)

 この5日間を僕は「パパと◯◯(息子の名前)の5日間」と名付け、この時の生活を綴ったノートは今でも大切な宝物になっています。いつか息子が親になる日がきたら、この時のことを話してあげようと思っています。

 なんだかまとめになっていませんが、”自称”イクメンだったことに気付かされたというお話でした。